ヤマネくんの部屋

2009年5月22日

借地借家の法律相談 vol.2

 Q 土地を有効に利用する方法に定期借地権制度があると聞きましたが。

 A 定期借地権制度は、契約期間がきたら契約終了となる(更新されない)借地権のことで、一般定期借地権、建物譲渡特約付借地権、事業用借地権の3種類があります。
 従来の借地権では、更新の拒絶に正当事由が必要とされるために、いったん土地を建物所有目的で貸してしまうと土地が戻ってこないという自体が生じました。そこで、土地の有効利用促進のために借地借家法により定期借地権制度が創設されました。一般定期借地権は、存続期間が50年以上、契約の更新も建物の買い取り請求も認めない借地契約です(同法22条)。地主にとっては土地が更地で確実に戻ってくるメリットがあり、借り主にとっては借地権を安く買い取れるメリットがありますが"50年以上"がいささか長すぎるという問題があります。建物譲渡特約付借地権は、借地権設定後30年以上を経過した日に地主が借地上の建物を買い取ることにより借地権を消滅させることができるとの特約のついたものです(同法24条)。借地権消滅後も建物の利用が続いている場合には、地主と建物利用者との間で建物の賃貸借契約がなされたものとみなして(法定借家権)、建物利用者の保護が図られています(同条2項)。建物譲渡特約付借地権は地主にとり建物を買い取る必要があることや法定借家権が発生するなどの問題があります。事業用借地権は、次回に詳しく説明します。


photo.jpg弁護士 高柳 馨
(東京新聞TODAY2009年2月6日号より)