社長の日記

2019年9月12日

初級者の碁(S.Y)

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囲碁は碁盤と白と黒の石を使う真にシンプルなゲームでありながら、簡単には理解できない。そして簡単には強くなれない。面白さが分かるのに天才は別として普通は年単位の時間が掛かる。それが馴染めない大きな理由だろうと思われる。

 

そんな囲碁を扱ったエッセイ集が出た。SF作家・新井素子の[素子の碁~サルスベリがとまらない]と言う本である。囲碁知識ゼロからの夫婦のドキュメンタリー的エッセイ集である。切っ掛けはかなり有名になった「ヒカルの碁」。影響を受けた8人の初心者から始まる。

 

著者の幸運は夫婦そろって初心者から始められたこと、そして同じ仲間が他にも6人もいたことだ。そんな好条件は滅多にない。お陰で未知の世界を手探りではあるが、初級者までの長い道のりを、楽し気に進んで行けたのだ。

 

長い道のりだからこそ、様々な囲碁用語を学び、いろいろな経験を重ね、囲碁の世界に分け入って行く間の物語が一冊の本になった。もちろん著者は作家であるから出来たのだろうけれど、普通の人は初心者から初級者を経て初段ぐらいになるまでに、時間は掛かっているだろうけれど、物語になるような事はあまりないのではないか。

 

自分の場合を思い出してみても、中学2年生の夏休みに、隣のおじさんに毎日教わって、ひと月で初級者の域を通り過ぎてしまったから、初級者になるまでを本に出来るなんてことがあろうとは、全く思いもよらない事であった。これから囲碁を始めようと言う人には、ぜひお薦めの本である。




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