社長の日記

2018年1月29日

医学は科学か(S.Y)

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 医学の進歩は著しい。今後20年以内にガンは克服されるとか、人類は30年以内にあらゆる疾病から解放されるとか言われたりする。近い将来に月への旅行が可能かもしれないが、ガンの克服やあらゆる病からの解放などはあり得ないと思う。

 

 医学もサイエンスの内のように見做されている感があるが、ロケット技術などとは比較はできない。人の体は想像以上に複雑で、ロケット工学のようには扱えない。因果関係が物理学や工学のように定まっていないのだ。

 

例えばガン。ガンは遺伝子の突然変異に起因すると分かっており、発がん性物質なるものがかなり発見されているが、どのようなメカニズムでガンを発生させるかは現在明らかになってはいない。従ってがんの確実な予防は出来ない。

 

『不確かな医学』の著者によると「病気のモデルの多くは過去の知識と現在の知識との寄せ集め。病気を体系的に理解しているような幻想を生み出すが、実際には不完全にしか理解できていない」(シッダールタ・ムカジー)

 

 医学は我々のすぐ身近にありながら、専門性の高い領域である。人々の関心も高いため情報はあふれている。実際に何らかの症状が出たとき、医者や病院の診断に納得いかない場合が多々ある。隠れた病気があるのではないかと不安になる。

 

 未来を予知できるのがサイエンスだとすれば医学はサイエンスとは言えない。誰がいつガンになるか、あるいは脳梗塞に罹るか予知することは出来ない。将来いつの日か可能になる日が来るかもしれないが、その日をわが目で見ることはないだろう。




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