社長の日記

2017年7月18日

ゆったりした物売りの風景(M.N)

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 記憶の中の夏の音といえば、真っ先に思い浮かぶのが金魚売りの声。

「キンギョー、キンギョ」。独特の抑揚をつけた節回しが涼しげだった。

てんびん棒の端につるしたたらいをのぞき込むと、金魚がゆらりゆらりと

泳いでいた。

 

 「アイスクリン、えー、アイスクリン」。氷菓子売りの声も懐かしい。

語尾を少し上げるところがハイカラな感じがした。カラン、カランと振り鐘を振りながらが売り歩いていたと思うが、記憶違いだろうか。

 

 拍子木を打ち鳴らして来たのが紙芝居。5円玉を握って駆けつけると、引き換えに割りばしに巻いた水あめをくれた。配り終えると自転車の荷台で紙芝居の始まり。小遣い銭をもらえなかった子どもたちは、遠巻きにしてただで見た。万事おおらかだった。

 

 風鈴売りもやって来た。ゆっくりゆっくり歩を進めるのだが、その度にチリン、チリーンと涼やかな音色が家の中に忍び込んできた。ひと昔前の夏は物売りをよく見掛けたものだが、そんな風情はいまはない。




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