2017年4月27日
固い絆(M.N)
| コメント(0) |
東日本大震災後、多くの歌手が被災地を訪れ、励ましている慰問
ステージで、目を潤ませて聴き入る被災者の姿に、歌の力を実感。
テレビから流れる八代亜紀さんの「舟歌」にはしみじみした。
熊本県八代市出身。九州新幹線の全線開業セレモニーを翌日に控
えたその日、熊本入りした八代さんは、ホテルのテレビで大震災を知り
衝撃を受けたという。以来、何度も被災地を訪問し、貫禄の歌声で
被災者を励ましてくれている。
1年前、八代さんの古里を大地震が襲った。新幹線が脱線するなど
インフラは寸断され、犠牲者は関連死を含めて200人超。みなし仮設
で独り暮らしをしていた男女10人以上が亡くなっていたことも分かった。
被害者の孤立の深まりが懸念されている。この問題は阪神大震災後
にクローズアップされ、見守りの充実など対処の必要性が叫ばれていた。
だが東日本の被災地で悲劇は繰り返された。そして今、熊本でも・・・。
はやってほしい歌がある。八代さんの「心をつなぐ10円玉」。
卒業間近の最後の授業で、一人一人の名前を呼びながら先生がくれた
10円玉。「苦しいときには電話をかけて来い」。
心にいつも、あの日の言葉・・・
しみじみ、いい歌詞だ。苦しい時、心の支えがあればこそ、人は明日
への希望を持てる。被害地同士の固い絆も、その一つであってほしい。
コメントする